レースを推理する
レースを推理する!
レース場に着いたら、まず出走表をご覧ください(出走表は入場門付近で配布しています)。
出走表にはその日行われるレースの出場選手名、過去の成績など、さまざまなデータが載っています。
車券推理はこの一枚の出走表からはじまります。
出走表の見方
①レースの種類
予選や優勝戦、一般戦、選抜戦など様々なレースがあり、周回数も異なります。
通常の開催などは6周回(3,100m)、GI・GIIの優勝戦とSGの準決勝戦は8周回(4,100m)、SGの優勝戦は10周回(5,100m)となっています。
また、SG・GI・GIIと通常開催は8選手が競い合う「8車立て」ですが、アフター5ナイターは7選手が競い合う「7車立て」となっています。
②枠車
枠車は選手ひとりひとりの番号です。
ハンデが軽い選手から順に番号が振られていきます。
番号ごとに8つの色分けがされており、選手はその色の上着を着てレースを走ります。
白 | 黒 | 赤 | 青 | 黄 | 緑 | 橙 | 桃 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
枠番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
③級別
級別は選手が属しているランクです。
ランクは成績によって決定し、最上位のS級からA級・B級と続きます。
記載されている数字は、そのランク内での順位を表しています。
(例:S 16の場合Sランク内で16位)
ランクは6ヶ月ごとに見直され、全てのレース結果を得点化したものを計算して決定します。
(例:4月~9月のランクは前年7月1日~12月31日の成績で決まります。)
ランクと成績順位の関係は以下の表の通りです。
ランク | S | A | B |
---|---|---|---|
ランク内順位 | 1~48位 | 1~232位 | 1~最下位 |
成績順位 | 1~48位 | 49~280位 | 281~最下位 |
④呼名 車級
競走車のデータが記載されています。
競走車の呼名は、選手たちがそれぞれの思いを込めて愛車につけたものです。
車級はエンジンの排気量を表しており、1(級)が600cc、2(級)が500ccとなっています。
2(級)はデビューしたばかりの選手が約2年間使用します。
その後、1(級)に乗り換えてレースを戦っていきます。
⑤ハンデ
ハンデは全車が同時にゴールインできるように設定され、スタートラインを基準に10メートル単位で刻まれたハンデラインから同時にスタートします。
この時のスタートラインとハンデラインの距離がハンデです。
同じハンデの選手がいる場合、車番が小さい選手が内側になります。
また、有力選手がそろうSGレースなど、実力が接近している選手同士が戦う場合、ハンデは無く、全員が同じラインからスタートします。
このレーススタイルを「オープンレース」といいます。
⑥平均ST
最近90日のスタートタイミングの平均タイムです。
この数字が小さいほど、スタートが速い選手です。
⑦近4走成績
最近4レースの選手の成績です。
場名・着順・競走タイム・試走タイムが記載されています。
⑧近10走成績 平均・最高
100メートルを何秒で走ったかを表す数値で、最近10レースの平均タイムと最高タイムが記載されています。
⑨3連対(%)
直近180日の成績より、選手が3着以内に入る確率を表した数字です。
良走路と湿走路、それぞれの確率が記載されています。
車券推理の鍵はここにある!
100m秒で選手の実力をつかめ!
近10走平均、最高成績などの100m秒で0.01秒差は、レース距離にするとほぼ10メートルの差になります。A選手より0.02秒遅いB選手は、20メートルのハンデをもらっても、理論的には追いかけてくるA選手にゴールで並ばれてしまうことになります。
試走タイムに隠されたヒント!
試走タイムは、その日のエンジンの調子を知る重要な手がかりです。
試走タイムとハンデを照らし合わせることで、推理のヒントを得ることができます。
天気がレースの流れを変える!
雨天でのレースでは、各車がバラけて走ることが多いため、「試走タイムの差がレース結果に結びつきやすい」という傾向があります。このため専門紙は、雨走路でのデータと予想を、雨天に備えて別枠で載せています。